※は翻訳者による追記
フレッシュホップエールは、クラフトビールコミュニティにおいて最も祝福されるビールのひとつである。収穫から36時間以内にツルからケトルへ直送された丸ごとのホップを使って醸造されるフレッシュホップエールは、ホップの豊かな農業のルーツに敬意を払いながら、最も自然な形でホップを表現している。ファーム・フレッシュ・ホップが手に入る範囲のブルワーは、この待望の季節限定ビールを中心に、醸造作業やレシピを計画するために多大な努力を払っている。ホップ栽培の予測不可能な性質に左右されるホップ原料として、ブルワーは伝統的に毎年一度だけ、釜を空け、それを実現するためのチャンスを与えられる。
クラフトビール業界の世界的な拡大とフレッシュホップエールの人気の高まりに伴い、より柔軟で持続可能なフレッシュホップ製品を作る必要性が高まってきた。イノベーションと創造性を核に、私たちは冷凍フレッシュホップを提供する方法を発見し、高品質の冷凍農産物の生産・保存技術に長けたWyckoff Farmsと提携した。
「フローズン・フレッシュ・ホップを世界のブルワーに提供することは、家族経営のホップ農園と世界最高のブルワーとをつなぐという、当社の生産者所有の使命に直接つながるものだ」YCHの欧州営業担当副社長であるディーン・モンシングは語った。「我々のフローズン・フレッシュ・ホップ・プログラムが、醸造所のお客様に地元市場でイノベーションを起こす機会を提供し、また重要なこととして、クラフトビール愛好家にアメリカ産ホップのフレッシュホップビールを世界規模で提供できることに興奮している」
YCHの冷凍フレッシュホップは、最先端のBRC認定食品加工施設で生産された、焙燥されていない生のホールコーンホップを瞬間冷凍したものである。瞬間冷凍プロセスは、細胞壁とルプリン腺の完全性を保護することで、焙燥されていないホップの繊細なニュアンスを保持するのに役立つ。従来の冷凍とは異なり、瞬間冷凍は物理的およびアロマティックな観点からホップコーンの完全性を維持する。その結果、フレッシュホップの季節の魅力を完璧に保ち、腐敗しにくく、輸送しやすい製品になる。
「北西部のブルワーとして、フレッシュホップは常に私の心の中で特別な存在でした」YCH醸造所マネージャーのジェレミー・ワッテンバーグは言う。「この新しいフローズン・フレッシュ・ホップは、フレッシュ・ホップ・ビールのあり方を大きく変えるだろう。 世界中のブルワーがこのホップを手にし、どんなビールを生み出すのか楽しみでならない」
冷凍フレッシュホップの全体的な利点は、保存性が高いこと、到着時の品質が高いこと、出荷とブルーハウスの操作の両方で物流の柔軟性があることである。14℃から35℃の間で保管する場合は、48時間以内に使用しなければならない。使用上の注意は従来のフレッシュホップと同じである。通常のT90ペレットに対して3-6倍の重量を推奨する。フローズン・フレッシュ・ホップはワールプールやホップバックで使うのが理想的で、水分が多く浮きやすいためドライ・ホッピングには向かない。
※”T “は “Type “の略で、一般的な呼称はペレットの重量と工程に投入されるホールホップの重量の関係を表している。1ポンド(0.45kg)のホールコーンホップから、T90ペレットの場合は約0.9ポンド(0.4kg)、T45ペレットの場合は0.45ポンド(0.2kg)のペレットが得られる。一見すると、T45ペレットの製造工程はT90ペレットの半分の効率しかないように見えるが、α酸含有量を評価すると、その差は効率の悪さとは無関係で、T45ペレットは同じコーンホップからT90ペレットの約2倍のα酸を含んでいる。つまり同じ量のホールホップから同じ量のα酸を抽出している。
ホップをペレットにする過程で、茎(strig)が取り除かれるためT100は存在しない。
出典:”T-45 versus T-90 Hop Pellets….” by ALTITUDE
「フローズン・フレッシュ・ホップを使った醸造を大いに楽しんでいる。ホップが摘めない醸造所にも収穫の賑わいをもたらしてくれるんだ」Cloudburst Brewingの醸造長兼創業者のスティーブ・ルークは語った。「ホップコーンの品質は非常に優れており、従来のフレッシュホップビールと比べても全く違いはない」
世界中に輸出されている新鮮な冷凍野菜や果物にヒントを得て、フレッシュホップ製品をより入手しやすく提供する方法を見つけた。このユニークな体験を、世界中のより多くのブルワーとビール愛飲家と分かち合えることに乾杯!
All articles are translated here from Yakima Chief Hops are reproduced with permission.
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