今日は久しぶりにホームブルーイングをした。このサイトを運営してからは初めてだ。#9というのは9バッチ目という意味。これまでの記録はエクセルに残っているが、紹介するかどうかは未定だ。
スタイルはAmerican Wheat。私の好きなビールの一つにBe Easy Brewingの定番であるAomori Aleというのがあって、似たようなものが自分でつくれたらいいなーというのがきっかけだ。Be Easyの缶は、ラベルの横に使用したモルト、ホップ、イーストが記されているので、本当はそれを丸パクリすればいいのだが、残念ながら手元にないため、ネットでアメリカンウィートのレシピを探し、適当にミックスした。最近は以下のyoutuberのレシピを参考にすることが多い。どっかのコンテストでいい成績をとったビールのレシピをまとめ、データとして整理し、最後にオススメのレシピを教えてくれる。
レシピ
Style / American Wheat
ABV / %
IBU / 30.9
Ion | ppm |
Ca | 63 |
Mg | 0 |
Na | 0 |
Cl | 56 |
SO4 | 74 |
HCO3 | 0 |
Name | PPG | Ratio |
Wheat Malt | 39 | 50 |
2 Row | 36 | 45 |
Munich | 38 | 5 |
Name | AA | g/L | |
Mosaic | 11.8 | 1.9 | Mash |
Nugget | 13.6 | 0.5 | @60 |
Cascade | 6.9 | 1.9 | @10 |
Citra | 21 | 2.4 | Whirl |
Mosaic | 11.8 | 3.8 | Dry Hop |
Name | Type | Attenuation | Optimum Temp | Pitch Temp | g/10L |
SafAle US-05 | Dry | 78-82 | 18-26 | 20 | 6.3 |
マッシング
63℃30m、67℃30m、マッシュアウトなしのステップマッシュ。
以前、マッシュアウトの必要性について調べたことがあるが、どれもいまいちピンとこなかった。糖化酵素の動きを止め品質を安定させるというのがよく出てくるが、どうせボイルするなら同じではないだろうか。スパージングするなら必要ないという記事もある。
私的にはマッシング効率をあげるのがマッシュアウトの意味だと思っている。それを確かめるため今回のレシピはマッシュアウトをしていない、たぶん、そのはずだ。なにせレシピを作ったのが一ヶ月以上前なため、どんな目的を持っていたのかさっぱり忘れてしまった。
糖分は温度が高いほど水に溶ける。スパージングの温度が渋みを引き出さない80℃手前なのはそのためだ。一般的にマッシュアウトの温度もそれと同じである。
結果として、久しぶりだからか、マッシュアウトをしなかったからか、マッシング効率49.5%という結果を叩き出した。前回は同じ時間と温度のステップマッシュ、マッシュアウトありという条件で、80.5%という数字だった。
過去のデータからステップマッシュをするとマッシング効率が上昇するというが分かっている。考えられる理由としては、設備上、マッシング中の温度低下が避けられないため、ステップマッシュの温度上昇によって糖化酵素の働きがいい感じになっているから、というのがある。
それにしてもこれまでの最低62.9%を大きく下回るこの値は、もしかしたらウィートモルトの影響もあるかもしれない。私はクラッシュされた(ひきわり)のモルトを購入して使っているが、今回使ったウィートモルトの一部は、なんかあんまり砕かれてなかった気がする、、、
あとマッシュホッピングを初めてやってみた。これは急遽なんとなくでレシピに追加した工程だ。理由としてはアルバイト先の仕込みでやっていて面白そうだったから。その存在自体はチオールやらテルペンやらで知っていたが、実際にやるのは初めてだった。本当は適したホップを調べればいいのだろうが、なんとなく高AAのモザイクにした。
ボイル
いつもは出汁パックにホップを入れるのだが、今回はそのままペレットホップを寸胴に投下した。理由としては、マッシュホッピングと同じ理由でなんとなくだ。一般的に言って、パックにいれるとホップの効率は下がるが、トラブは減る。そのままだとその反対だ。綺麗なビールを造りたいけど、設備的に難しい場合(商業ブルワリーではホップフィルターなるものを使っている所もある)パックに入れるのが一番簡単な方法だ。注意点で言えば、スペースに余裕をもってペレットをいれること。入れすぎるとパックがパンパンになってホップ効率が下がりすぎる場合がある。
マッシュ効率が悲惨な結果だったため、いつもより火力を上げてボイルした。比重は体積との比で決まるため、こうすればいくらか比重が上がる(もちろんバッチサイズは小さくなる)。
ワールプール
ワールプールは85℃30m。温度に関してはScott Janishの記事を参考にしている。
このときもパックに入れていない。
イーストピッチ
あとは発酵容器にジャバジャバと空気を含ませながら注いで(エアレーション)、前回の残りのドライイーストを投入し、5m再度エアレーション。比重を計って終了した。
残念ながらターゲット比重には届かなかったが、まあ良いとしよう。
発酵プラン
主発酵は低めの18℃、コンディショニングは20℃で3d、コールドクラッシュは2d(同じタイミングでドライホップ)、そして瓶詰めからのボトルコンディショニングというプランを立てている。
コールドクラッシュ中にドライホップをするのは、これもScott Janishの記事を参考にしてる。ちなみに現在、翻訳権に関して問い合わせ中だ。彼のブログを翻訳できることを祈っている。
まとめ
久しぶりのホームブルーイングは楽しかった。ミスはあったが、取り返しがつかないというたぐいではなかった。マッシュホッピングや出汁パックなしホッピングがどう影響するかは分からないが、今はとりあえず主発酵がさっさと始まることを祈っている。古いドライイーストなため少し不安だ。
ちなみにレーズン瓶と一緒に電気アンカで温めている。東北はまだまだ寒い。
詰めはこちら“Bottling #9 American Wheat”
結果はこちら“Tasting #9 American Wheat”
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