レーズン酵母はファームハウス?Raisin Yeast is a farmhouse?

前回の続き。

レーズン酵母で仕込んでから24日が経った。最初の一週間は毎日比重を測っていたが、諸事情により、8日目から23日目の記録は取れなかった。温度は24度前後だっただろう、ということしか分からない。

久しぶりの測定はとてもどきどきした。最初の一週間で発酵度は26.3%だった。もしそのままだったら、という気持ちを抑えつつ、リフラクトメーターを覗き込む。低いような気がした。急いでエクセルを確認する。データを入力すると、発酵度が自動で計算される。71.9%。発酵は進んでいた。残念ながら、この値がどれほど続いていたか(一般的には2、3日同じ比重が続いた場合、その値を最終比重FGとみなす)とうのは分からないが、アメリカンエールイーストがだいたい75-85%というのを考慮すると、FGでも悪くない値だ。ヘイジーなどに使われるイングリッシュ系が70%くらいかな?ともかく、レーズン酵母はちゃんと糖分を変換してくれたのだ。

わずかにレーズンの皮が浮いている

グラスに鼻を近づけると、素晴らしい香りがした。最近飲んだOXBOWやDuponなどのSaisonまたはFarmhouse系の香りだった。少しワイルドで、セゾン特有のスパイシーな香り。だが、口に含んでみるとがっかりした。方向としては悪くないのだが、味が薄かった。いわゆる水っぽい。ここにラズベリーなどをいれればまた違うのだろうが、そういった材料も技術も知識も(いつかフルーツを使ってみたいとは思っている)もっていない。今回はレーズン酵母の香りや味を楽しみたいので、もう少し様子をみてからボトリングして、瓶内二次発酵で仕上げていきたいと思っている。小さな木樽があれば、、、と夢が膨らむ。完成品が楽しみだ。

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